飽和脂肪酸とは肉や乳成分などの動物性の脂肪に多く含まれている脂質です。常温では固まっている状態で見ることができ、牛肉の脂肪ヘットや豚のラードなどに多く含まれているものになります。主に日本人の食事の中では摂りすぎてしまうという飽和脂肪酸。ここでは飽和脂肪酸がもたらす役割を詳しく説明していきます。
飽和脂肪酸とは
飽和脂肪酸は、肉や乳製品に多く含まれている脂質です。代表的な飽和脂肪酸には、肉の脂肪に多いパルミチン酸・ステアリン酸・ミリスチン酸があります。また乳製品に多く含まれているものとしては、酪酸などがあります。
植物由来のものにも飽和脂肪酸は含まれており、パーム油にはパルミチン酸・ヤシ油にはラウリン酸が多く含まれています。このように、肉類だけではなく植物にも飽和脂肪酸が含まれているので注意しましょう。
飽和脂肪酸による症状
飽和脂肪酸を過剰に摂取した場合
飽和脂肪酸を過剰に摂取した場合は、以下の症状が発生するリスクが高まります。
- 動脈硬化
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
- 肥満
飽和脂肪酸が欠乏していた場合
逆に飽和脂肪酸が足りていないと以下の症状が発症しやすいといわれています。
- 貧血
- 脳出血
- 神経障害
飽和脂肪酸を摂りすぎてしまうと・・・
食生活が欧米化して、肉類をたっぷり食べるようになり。日本人も脂質過剰になってきました。それとともに動脈硬化や高血圧などの生活習慣病が増えています。
飽和脂肪酸は、中性脂肪やLDLコレステロールを増やすので、摂りすぎると動脈硬化を招きます。しかも凝固温度がたかいことから体内にはいると固まりやすく、血液を粘らせてしまうというデメリットもあります。
現代の日本人が欠乏症になることは考えづらいため、飽和脂肪酸はできるだけ摂りすぎないように心がけてください。
飽和脂肪酸を減らすコツ
肉は脂肪の少ない部位を選ぶようにしましょう。脂身は除いて赤身のももやひれを食べるようにしてください。
牛肉は霜降り肉を避けます。全体的に脂肪が広がっているので、脂肪を取り除いて食べることができないからです。
鶏肉は皮をとって食べればヘルシーです。調理法は、ゆでる・蒸す・焼くなどがおすすめです。脂肪を落として食べるようにしましょう。
またコンビーフやベーコン、ソーセージなどの加工品は脂肪分が多いため控えめにしましょう。バターやラード、生クリームもできるだけ避けましょう。
飽和脂肪酸を多く含む食品
- パーム油
- ラード
- ヘット
- バター
- 牛脂身肩ロースなど